同時通話とは、電話のように同時に話せること
従来のトランシーバーは、ボタンを押している人だけが話せて、他の人は待つ仕組みです。一方、同時通話の機種は、電話のように複数人が同時に話せます。誰かの送信が終わるのを待つ必要がありません。
| 比べるところ | 押して話す無線(従来) | 同時通話 |
|---|---|---|
| 話せる人 | ボタンを押している1人 | 複数人が同時に |
| 急ぎの声 | 送信が終わるまで待つ | 待たずに全員へ届く |
| 向いている場面 | 連絡の頻度が低い、話す人がほぼ決まっている、近距離・少人数 | 複数人が並行して動く、危険作業がある、指示と応答が往復する |
差が出るのは、平常時より「危ないとき」
クレーンの旋回半径の下、視界の悪い坑内、フォークリフトの通路。こうした場所では、「危ない」の一言が誰かの送信を待たずに全員へ届くかどうかで、結果が変わります。
段取りの速さも同じ理屈です。確認の往復や聞き返しが減るので、指示を出して、応答をもらって、次へ進むまでの時間が短くなります。
向いている現場
- 建設・土木・トンネル — 広い現場で、重機や粉塵の中、複数の作業が並行します。
- 製造・工場、物流・倉庫 — 騒音下の指示伝達や、フォークリフトの安全確認があります。
- イベント・スポーツ — 多人数が同時に運営します。混雑に強いことが要ります。
- 医療・介護 — 急変のときに、すぐ応援を呼べることが大切です。
業種ごとの構成例は業種で選ぶページにまとめています。
選ぶときに確認したい3点
① 見通せるか
同時通話でも、電波は遮るものに弱いままです。BRIDGECOM は子機どうしが直接つながるのではなく、すべての通話がマスターを経由します。マスターから見通せない場所の子機は、すぐ隣に仲間がいてもつながりません。見通せない区間があるときは、サブマスターで中継します。
② 聞き取れるか
騒音の中では、「届く」ことと「聞き取れる」ことは別の問題です。ノイズキャンセルが弱いと、聞き取るために音量を上げ続けることになり、耳に負担がかかります。ReaCom ALVO 1.9 は ENC 2.0 を搭載し、メーカー公式カタログでは100dB超の騒音でもクリアとされています。実際の聞こえ方は装備やイヤホンで変わるので、実機で確かめてください。
③ 何人が同時に話すか
その場にいる人数ではなく、同時に話す人数で考えます。聞くことが中心の人は BRIDGECOM R2 で増員でき、構成を抑えられます。ただし R2 は別途、特定小電力トランシーバーの送信機が必要です。
まず試す
同時通話の良さは、カタログより使ってみたほうが早く分かります。C-VER ではレンタルで、3日〜1ヶ月の期間から試せます。お申し込み日から最短6日後より貸出可能です。